「どのように書けば分かりやすい文章になるのか?」
ブロガーにとって、分かりやすい文章を書くのは必須のスキルです。
しかし、意識してブログを書こうとすればするほど上手くいかない…なんてことも。
私の場合は伝えたいことがありすぎて、文章量が増えてしまった結果、とても読みにくい文章になることもしばしば。
私と同じ悩みを持つ方に意識してもらいたいのが「言葉ダイエット」です。
本ページでは広告代理店に勤務する筆者が学んだ「言葉ダイエット」を習得して、分かりやすい文章を書くポイントを事例とあわせてお伝えします。
目次
言葉ダイエットとは
言葉ダイエットとは、文章量を減らしたり、表現を変更したりなどすることで、読みやすい文章を作ることです。
私自身が学んだことですが、読みづらい文章の原因は文章が長くなりすぎていることにあるそう。
言葉ダイエットを通じて、文章をスリム化させるだけでも、文章はかなり読みやすくなります。
また、文章を短くするだけではなく、表現を変えてあげるだけでも、同じような効果が期待できるとのこと。
端的な文章を作るだけでなく、言葉の表現にも気を配ることで、言葉ダイエットは大きな効果を発揮するでしょう。
言葉ダイエットを実践しよう
本章では、具体的な事例をお見せしながら、言葉ダイエットを実践していきます。
ポイントもお伝えしますので、分かりやすい文章を作成するコツをつかんでみてくださいね。
1文は60文字以内に
読みづらい文章は文字数が多いという特徴があります。
なぜ、文章が長いと読みづらいのか。
それは、情報量が多く、書き手の意図が伝わりづらいから。
よって、可能な限り、1文は短くする必要がありますが、具体的には60文字以内に収めるように意識しましょう。
例えば、下記のような文章をダイエットします。
私は2000年にA社へ入社し、勤続20年以上となりますが、仕事は軌道に乗っているものの、最近仕事がマンネリ化してきたと感じているため、少しずつではありますが、転職を考えるようになって、今では週1のペースで企業の面接を受けていて、そろそろ内定がもらえそうです。(129文字)
私は2000年にA社へ入社し、勤続20年以上となります。(28文字)
しかし、仕事は軌道に乗っているものの、最近仕事がマンネリ化してきたと感じています。(41文字)
そのため、少しずつではありますが、転職を考えるようになりました。(32文字)
今では週1のペースで企業の面接を受けていて、そろそろ内定がもらえそうです。(37文字)
ダイエット前は1文が100文字を超える長さであったため、4文に分けることに。
1文が60文字以内に収まり、書き手の伝えたいことがより分かりやすくなったのではないでしょうか。
現在はスマホでブログを読む方が大半です。
スマホで長い文章を表示させた場合、文章が何行にもなり、大変読みづらくなってしまうので注意しましょう。
同じ文末表現を続けない
同じ文末表現を続けないことも、分かりやすい文章を書くポイントです。
例えば、下記をご覧ください。
最近の趣味はサッカーです。
興味を持ったきっかけは友人が誘ってくれたからです。
今では、休日に友人とサッカーの試合をするのが日課です。
日々の仕事が忙しい私にとって、間違いなく一番のストレス発散法です。
最近の趣味はサッカーです。
興味を持ったきっかけは友人が誘ってくれたから。
今では、休日に友人とサッカーの試合をするのが日課です。
日々の仕事が忙しい私にとって、間違いなく一番のストレス発散法になっています。
「です」が4回続いて読みづらかったですが、同じ文末表現が続かないように修正。
少し読みやすくなったのではないでしょうか。
文末は様々なパターンで表現すると、文章にメリハリが出るので、意識しておきたい点です。
こそあど言葉を使いすぎない
こそあど言葉を使いすぎると、文章の意図が伝わりづらくなるので、多用を控えましょう。
こそあど言葉とは「これ」「それ」「あれ」「どれ」などの指示語です。
文章を読みやすくするために必要なこそあど言葉。
使いすぎると、文章の意図が伝わりづらくなるだけでなく、文章が幼稚にみえるので要注意です。
実際の事例はこちら。
研究者としての転換点は、5年前の研究発表会で最優秀論文賞を受賞したことです。
それを受賞した人はのちに著名となる偉大な研究者ばかり。
その人たちの功績を見れば、あの時、その賞を受賞できて良かったなと思わざるを得ません。
私もそうなりたいと思っているので、日々の研究に励んでいきたい。
研究者としての転換点は、5年前の研究発表会で最優秀論文賞を受賞したことです。
受賞した人はのちに著名となる偉大な研究者ばかり。
彼らの功績を見れば、受賞できて良かったなと思わざるを得ません。
私も偉大な研究者になりたいと思っているので、日々の研究に励んでいきたい。
こそあど言葉を異なる表現へ変更してみました。
一部の文字を削除したり、違う言葉に置き換えたりしてあげることで、少し読みやすい文章になったのではないでしょうか。
抽象的な文章は読者に意図が伝わりづらいため、的確な表現を使用するように意識することが大切です。
漢字を多用しない
漢字だらけの文章は読み手にストレスを与えやすく、途中で読み止めてしまうきっかけになりかねません。
下記の文章をご覧ください。
彼は所謂、天才というやつだ。
学生時代、百以上の大会で優勝するというのは中々出来ない。
そんな彼も暫くの間は滅多に陥らないスランプにぶつかった。
荒れくれた彼の悪い噂は瞬く間に広がるのであった。
彼はいわゆる、天才というやつだ。
学生時代、100以上の大会で優勝するというのはなかなかできない。
そんな彼もしばらくの間はめったに陥らないスランプにぶつかった。
荒れくれた彼の悪いうわさはあっという間に広がるのであった。
難しい漢字をひらがなにしたり、異なる表現に変えたりすることで、読みやすい文章に調整してみました。
なお、ひらがなだらけの文章も幼稚な印象を与えやすいため、ひらがな:漢字=7:3のバランスを意識すると良いといわれています。
箇条書きを使用する
伝えたい要点が複数ある場合は、箇条書きを使うことで、文章がかなり読みやすくなるだけでなく、書き手の意図が伝わりやすくなるのでおススメです。
こちらの文章をご覧ください。
学生時代に優秀な成績を残した彼が実践していたことは3つある。
朝早く起きて前日の復習を忘れずに行い、テストで間違えた問題は正解できるまで解きなおし、部活が終わった後はどんなに眠くても1時間は勉強する時間を確保したことだ。
学生時代に優秀な成績を残した彼が実践していたことは3つある。
- 朝早く起きて前日の復習を行う
- テストで間違えた問題は正解できるまで解きなおす
- 部活が終わった後は、必ず1時間は勉強する時間を確保する
箇条書きにすると一文が短くなるので、読み手に内容を理解してもらいやすくなります。
伝えたい要点が多くなる時は箇条書きを効果的に活用してみてください。
重要なポイントは色を使う
特に伝えたい重要なポイントは色を使って目立たせることも大切です。
思い出してもらいたいのは、学校で使用した教科書。
教科書は重要なポイントが赤色で表示されていたり、太字になっていたりなど、目につきやすい工夫がされていました。
例えば、下記のような文章。
1600年に起きた徳川家康が率いる東軍と石田三成が率いる西軍による戦を関ヶ原の戦いという。
別名「天下分け目の戦い」とも呼ばれる。
1600年に起きた徳川家康が率いる東軍と石田三成が率いる西軍による戦を関ヶ原の戦いという。
別名「天下分け目の戦い」とも呼ばれる。
異なる色が使用されていると、読み手は注目しやすいので、効果的に使用していきましょう。
なお、様々な色を使いすぎると、その色にどのような意味があるのか不明瞭になり、読み手が混乱する場合があります。
例えば、ポジティブな内容は青文字、ネガティブな内容は赤文字にするというルールを決めたうえで、文章を作成することが大切です。
カタカナ言葉を使いすぎない
カタカナ言葉は使いすぎると、文章の意図が伝わりづらくなってしまうので要注意です。
下記の文章をご覧ください。
これからアメリカ進出を叶えるためのストラテジーを策定していこうと思います。
まずは、仲間たちとブレストしながら、イノベイティブなアイデアを次々に挙げていく予定です。
これからアメリカ進出を叶えるための戦略を策定していこうと思います。
まずは、仲間たちと議論しながら、革新的な考えを次々に挙げていく予定です。
特にあまり伝わらないカタカナ言葉の使用は控えるべきです。
カッコイイカタカナはついつい使ってしまいますが、「読み手は理解できるか?」を意識することを心掛けると良いのではないでしょうか。
読点を使いすぎない
文章を読みやすくするために打たれる点を読点(「、」)といいます。
読点は使いすぎることで、読み手のリズムが崩れ、ストレスを与えてしまう場合があるので要注意です。
例えば、下記はとてもリズムが悪いと思いませんか?
私は、今度、彼と、一緒に、テニスの試合を、見に行く、予定です。
ずっと、前から、楽しみに、していたので、当日が、待ち遠しいと、感じています。
私は今度、彼と一緒に、テニスの試合を見に行く予定です。
ずっと前から、楽しみにしていたので、当日が待ち遠しいと感じています。
読点は適度に使用するように心がけましょう。
また、どうしても読点が多くなる場合は、文章を2文に分けるなど、工夫することをおススメします。
結論から述べる
ビジネスにおいても大切なことですが、結論から述べることを意識すると良いでしょう。
いつまでも結論が見えてこない文章は読み手が途中で読み止めてしまう可能性があります。
こちらをご覧ください。
「野球とサッカーはどちらの方が人気のスポーツか」という質問に対して、
サッカーの方が競技人口は多く、具体的にはサッカーは世界で2億5,000万人、野球は3,500万人と、サッカーのほうが7倍以上も多いので、サッカーの方が人気だと思います。
「野球とサッカーはどちらの方が人気のスポーツか」という質問に対して、
私はサッカーの方が人気だと思います。
理由は世界の競技人口に注目すると、サッカーは世界で2億5,000万人、野球は3,500万人とサッカーのほうが7倍以上だからです。
以上から、サッカーの方が人気だと思います。
このように結論から述べ、続けて理由を述べることで、文章構造が分かりやすくなりました。
結論→理由→例→結論のフレームはPREP法と呼ばれているので、ぜひこのフレームを意識してみてください。
適度に改行する
文章を適度に改行することで、読み手がテンポよく文章を読み進めていけます。
例えば、下記のような文章はいかがでしょうか。
ここからは私の伝えたいことを3点お伝えします。まず1点目は「絶対にあきらめないこと」です。あきらめたらそこで試合終了だと思います。2点目は「オンとオフをはっきりさせること」です。いつまでもオンの状態では疲れ切ってしまいます。3点目は「悔しいと思ったことは忘れない」ということです。悔しさが成長のバネになります。
ここからは私の伝えたいことを3点お伝えします。
まず1点目は「絶対にあきらめないこと」です。あきらめたらそこで試合終了だと思います。
2点目は「オンとオフをはっきりさせること」です。いつまでもオンの状態では疲れ切ってしまいます。
3点目は「悔しいと思ったことは忘れない」ということです。悔しさが成長のバネになります。
さいごに
以上が言葉ダイエットにつながるポイント10個でした。
言葉ダイエットはただ文章量を削減するだけではなく、きれいに整えることも大切です。
現実のダイエットに置き換えれば、体重を減らすだけではなく、ボディラインもきれいになるようくびれをつけるイメージ(あっているのか…?)。
文章をきれいに書けないと悩んでいる方は本ページをぜひ参考にしてみてください。
私もさらに上手い文章を書けるように精進していきます。