「どうしたら分かりやすい文章が書けるのか?」
このような悩みを抱えるブロガーの方は多いのではないでしょうか?
ブログに限らず、読者に自身の意図を明確に伝えるために、分かりやすく端的な文章を書くスキルは必須です。
結論から申し上げると、ブログでは結論から述べることが最も大切なことといえます。
とはいえ、かく言う筆者も、分かりやすい文章を書くのがそこまで得意ではありません。
しかし、コンサルティング会社や広告代理店に勤務してきた経験をもとに、分かりやすい文章を書くコツを発信することは可能です。
本ページでは
- ブログで結論から述べる重要性
- 実際の事例
- 分かりやすい構造フレーム「PREP」法
等を紹介しながら、ブログにおける「結論から述べる重要性」についてお伝えできればと思います。
なぜ結論から述べるのが重要なのか
では、なぜ結論から述べるのが重要なのか。
それは、特にネットユーザーはいち早く自身が求めている情報を知りたいからです。
現代はスマホやネット技術が普及し、どこでも簡単に、さらには手軽に情報を探すことができるようになりました。
自身が知りたい情報を探すのにも一苦労だったひと昔前の時代とは大違いです。
よって、現代のネットユーザーは答えが見つからないページは途中で読むのを止めて、すぐに離脱してしまいます。
ネット上には膨大な情報が溢れかえっているため、ユーザーは自身が求めている情報(=結論)が見つからなければ、すぐに別のページへ行ってしまうというわけです。
「人志松本のすべらない話」ではないので、出演するお笑い芸人さんのように、オチ(結論)を最後まで引っ張ってはいけません。これはまた別の技術なのであって…。
筆者がコンサルや広告代理店で言われたこと
筆者はコンサルティング会社や広告代理店で勤務した経験があります。
業界は異なりますが、いずれも深い思考力と高い提案力が求められる世界です。
取り扱う案件は非常に難しいものが多いですし、社員も多忙を極めています。
だからこそ、「分かりやすく端的に答えてくれ」と散々言われました。
これはなにも、仕事だけの話ではなく、ブログにおいても大切なことです。
ユーザーが求めている情報に対して、的確かつ分かりやすく回答を提示することがブロガーにとっても欠かせないスキルといえます。
ほかには、「聞かれた質問に答えてもらえる?」というものも。
求めている情報を的確に提示できないと、質問者がストレスを抱えてしまうのです。
筆者は特に聞かれた質問に答えるというのがあまり得意ではありませんでした。
ちゃんと質問に答えられていますか?
そもそも、皆さんは上司や同僚、友人などから聞かれた質問にちゃんと答えられていますか?
「そんなの当たり前だよ!」
「なぜそんなことを聞くの?」
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
というのは、筆者もそうですが、質問にちゃんと答えられていない方は意外と多いからです。
もっと正確に言えば、ズレた回答をする方が多いというもの。
例えば、下記のような事例を見てみましょう。
Question:「明日どこかにお出かけするの?」
Answer:「お台場に行こうかなと思ってるよ」
上記、一見会話は成り立っているように思われます。
しかし、質問しているのは「お出かけするのか/お出かけしないのか」のYes/Noであって、お出かけする場所ではありません。
では、続けてもう一題。
Question:「あなたは野球ができますか?」
Answer:「少しだけできます」
こちらの問題も十分に文章が成立しているように見えますが、質問者が求めているのは「野球ができるのか/野球ができないのか」というYes/Noであって、どれだけできるのかというスキルではないのです。
上記が先述のズレた回答の一例になります。
どうしても「少しだけできる」ということを伝えたいのであれば、
Answer:「はい、少しだけ」
のように、まずはYesと回答し、その後に話せる度合いを述べると良いでしょう。
結論を回答→説明を補足という流れを意識することで、普段の会話からブログの執筆まで、非常にわかりやすく物事を伝えられるようになります。
PREP法とは?
誰でも簡単に分かりやすい説明ができるようになるフレームにPREP(プレップ)法と呼ばれるものがあります。
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(事例)→Point(結論)で説明する手法です。
この手法はビジネスだけでなく、ブログを作成する際にも大変役に立つもので、文章が端的にまとめられ、ユーザーに自身の見解を伝えやすくなります。
それでは、実際にPREP法を用いた文章を作成してみましょう。
あなたは、「野球とスポーツはどちらが人気のあるスポーツだと考えますか?」と質問されたとします。
PREP法を用いると、
Point(結論):「私はサッカーの方が人気のあるスポーツだと考えます」
Reason(理由):「なぜなら、世界における競技人口はサッカーの方が野球よりも多いためです」
Example(事例):「ダイヤモンドオンラインによれば、サッカーの競技人口は約2億5,000万人で野球の3,500万人よりも7倍以上多くなっています」
Point(結論):「なので、私はサッカーの方が人気のあるスポーツだと考えます」
以上が、PREP法の事例です。
まずは結論を述べ、そのあとに理由や事例、最後にまた結論でサンドイッチすることで、分かりやすい文章構造になりました。
PREP法はまず結論から述べる手法であるため、いち早く情報を知りたいというネットユーザーにもストレスを与えません。
ブロガーにとって、PREP法は必須のスキルといえるのです。
文章を削るのがブロガーの仕事?
ユーザーに伝えたい情報が多すぎて、ついついたくさん文章を書いてしまうという経験はありませんか?
筆者もそうです。
しかし、現代文の試験で出題されるような長文が目に入った瞬間に「ウッ…!」となりませんか?
文章を書きすぎると、ユーザーが読むのを面倒くさがるだけでなく、自身が伝えたい要点が伝わりにくくなります。
日本人はまじめです。
ゆえに、ビジネスにおいては、メールを丁寧に書こうとして、ついつい長文になってしまうなんていうことは往々にしてあるのではないでしょうか。
広告代理店に勤務していると、キャッチコピーや伝えたいことは可能な限り、短くまとめなければいけないケースは多々あるのです。
だからこそ、筆者は広告代理店は文章を削ることが仕事だと考えています。
まずはたくさん書きだしてもかまいません。
そのあとに特に伝えたいことを残し、不必要な箇所は削除するようにしています。
こうすることで、文章が短くなり、伝えたいことが分かりやすくなるのです。
ブロガーも広告代理店もメッセージを伝えるという観点ではまったく同じ役割を担います。
よって、ブロガーも文章を削るのが仕事だと考えているわけです。
さいごに
以上がブログで結論から述べる重要性やPREP法などの紹介でした。
ブロガーの使命は、悩みを抱えるユーザーに対し、答えを提示し、その悩みを解決してあげることだと考えます。
だからこそ、読みやすい文章を書くというのはブロガーにとって必須のスキルです。
まずは結論から述べることで、ユーザーの知りたい情報を届けてあげてください。
また、PREP法を用いることで、さらに分かりやすい文章にまとめられますので、早速実践してみてはいかがでしょうか。