ブロガーにとって、多くのユーザーに記事を読んでもらうのはとても大切なことです。
そのために意識してもらいたいのはブログやサイトの回遊率という指標を気にするということ。
本記事は回遊率がどういったものであるか、回遊率を上げるメリットや方法にいたるまで、幅広く解説します。
SEOにも有利となる場合があるため、特にブログを始めたばかりの方は本記事を読んでみてくださいね。
目次
回遊率とは
回遊率はサイトやブログの訪問者が同じサイト内でどれだけのページを閲覧したかを示す指標です。
1度の訪問で2ページ見て回った場合の回遊率は2.0と定義されます。
回遊率が高ければ高いほど、ユーザーが多くのページを見ているということです。
言い換えれば、情報やコンテンツが訪問者にとって有益で魅力的であることを示し、サイトやブログの品質が高いことを表します。
一般的に回遊率が高い場合、ユーザーが関心をもってサイトやブログを見ているということが分かるのです。
ただし、サイトの構造が複雑でユーザーが色々なページを見て回るいわゆる“迷子”の場合も回遊率が高くなりますので、一概に回遊率の高さのみでサイトの良し悪しを判断することはできません。
回遊率を上げるメリット
回遊率を上げることで受けられる恩恵はたくさんあります。
その中でも特に覚えておきたいメリットは下記の4つです。
PV数が増える
当然ですが、回遊率が上がると、PV数が増えることになります。
多くのユーザーにブログ記事を読んでもらえる状態を作るのがブロガーにとって大切。
にほんブログ村のようなブログランキングサイト登録している場合、PV数が増えるとランキングがアップして、人目に触れる可能性も高まります。
広告収益の増加
一般的に広告収益が増加するでしょう。
理由はPV数が増えるため。
PV数が増えると広告が目に入る機会が自然に増加しますので、広告が見られたりクリックされたりすることで、広告収益が増える見込みです。
コンバージョンの増加
コンバージョンの増加が期待できます。
コンバージョンとは成果のことで、Web上では主にお問い合わせや資料請求などのお申込みを指す場合が多いです。
回遊率が上がると、記事で取り上げている商材の理解がさらに深まりますので、ユーザーがお問い合わせなどコンバージョンにつながるアクションを起こしやすくなります。
ファンになってくれる
繰り返し記事を読んでくれたユーザーがあなたのサイトやブログのファンになってくれるでしょう。
心理学の業界ではザイオンス効果と呼ばれるものがあります。
これは人物や物事、コンテンツなどに繰り返し触れることで、それらの好感度が高まっていくというものです。
ユーザーが何度も記事を読むといつの間にかそれが日課となり、ファンになってくれるといったことを期待できます。
回遊率を上げる方法
それではどのようにすれば回遊率を上げることができるのでしょうか。
特に覚えておきたいポイントを4つ紹介します。
検索意図を考えた記事の作成
ユーザーの検索意図を考えた記事を作成することが大切です。
ユーザーは何かしらの悩みや課題を抱えており、それらを解決するために情報を検索します。
よって、ユーザーがどのような課題を抱え、何を検索しているのかを考えることが重要です。
ユーザーに的確な情報を提供できるサイトやブログは信頼性が高まるだけでなく、繰り返し訪れてくれるようになる場合があります。
ユーザーが興味や関心を持つ記事を提供するように心がけましょう。
内部リンクを最適化
内部リンクを最適化することが大切です。
内部リンクとはサイトやブログに自身の記事を橋渡しするリンクのことで、記事の最後に「こちらも読んでね」といった形で設置されているものが代表例になります。
「社内で最も早く昇進したのは筆者です」の「筆者」部分もその例。
リンクの内容に興味を持ったユーザーはクリックし、その先のページに誘導されることになります。
内部リンクの最適化は最も早く改善できる手法ですので、記事を作成する際には内部リンクを設置することを意識するとよいでしょう。
それぞれの記事が内部リンクでつながっていると、Googleがクロールおよびインデックスしやすくなります。
よって、投稿した記事をGoogleが見つけやすくなるため、SEOでも有利に働くでしょう。
押したくなるリンクの生成
押したくなるリンクを設置することも大切です。
例えば「筆者の情報はこちら」の「こちら」は内部リンクですが、少々味気ないと感じませんか?
そこで押したくなるリンクを生成してみましょう。
例えば下記。
簡単なデザインのボタンですが、テキストリンクよりも形が明確になっているため、ユーザーがクリックしやすくなります。
ページの読み込みスピードを改善
ページの読み込みスピードを改善することも回遊率を上げるうえではとても大切です。
というのはページがなかなか読み込めないサイトはユーザーがいち早く情報にアクセスできず、ストレスが溜まってしまうから。
また、ページの読み込みスピードが速いサイトやブログはSEOでも高評価です。
使用する画像の重さを減らしたり、使用していないJavaScriptやCSSを削減したりするなどして、少しでも早くページにアクセスできる環境を作りましょう。
ちなみに、PageSpeed Insightsでは自身のサイトがどれだけの速さで読み込めるのかといった総合的な診断を受けることができます。
文字数の調整
文字数が多くなりすぎないように調整しましょう。
というのは、文字数が多いとユーザーが記事を途中で読み止めてしまう可能性が高まるから。
内容にも依りますが、1記事2,000~5,000文字程度で作成することで、心地よい読了感を得られるでしょう。
先述のとおり、記事の末尾にその他記事のリンクを紹介することで、興味や関心を持ったユーザーがクリックしてくれる可能性が高まります。
外部リンクとの違い
内部リンクの対義語に外部リンクというものがあるのをご存知でしょうか。
外部リンクはほかのサイトやブログに飛ぶリンクのことで、被リンクとも呼ばれます。
内部リンクは自身のサイトやブログの記事同士をつなぐリンクなので、自サイトと他サイトのいずれに飛ぶかという点が異なるところ。
なお、内部/外部リンクがどれだけ設置されているかはGoogle Search Cosoleで確認することができます。
さいごに
以上が回遊率に関する内容の紹介でした。
これまでの説明をみれば分かりますが、回遊率が上がることは基本的にメリットしかありません。
有益なコンテンツを提供することが大前提ですが、回遊率が上がるにつれてSEOの評価も高まる傾向にあります。
作成したサイトやブログがどれだけ回遊されているかという点を意識して、コンテンツを作ってみてはいかがでしょうか。