「不労所得を得たい」と考える方は多いかもしれません。
たしかに、働かずして、収入を得られるのであれば、大変ありがたいものです。
昨今はFIREという言葉も浸透しつつある中で、不労所得を得たいと考える方は増えているのではないでしょうか。
その一つの手法として、ブログは大きな注目を集めています。
そこで本記事では、実際に年間500万PVのブログを運営し、デジタルマーケターでもある筆者が「ブログで不労所得が可能か」を解説。
ブログ運営で覚えておきたいことを6つ紹介していきます。
目次
なぜブログが注目を集めているのか?
なぜ、ブログが注目を集めているのでしょうか?
理由は様々あると考えられますが、やはり好きなテーマで執筆しながら、収益を上げられる可能性があるという点が挙げられます。
加えて、新型コロナが流行してから、ネットで稼ぐという考えが浸透してきており、パソコンやスマホで書けるブログは副業における有力な選択肢になっているからです。
たとえば、ブログのアフィリエイト市場をみてみましょう。
アフィリエイト市場は新型コロナが発生した2020年時点で3,200億円規模でした。
しかし、毎年着実に市場は成長しながら、2027年時点では5,800億円にまで拡大すると予測されています。
ブログで大きな収益を上げているブロガーの大半はアフィリエイトが大きな収入源です。
今後も拡大していくと予測されていることから、ブログはさらに注目を集めていく副業であることは間違いありません。
ブログで不労所得は可能?
ブログで不労所得を得ることは可能なのでしょうか?
その人の生活水準によって、可能かどうかは変わりますが、結論からいえば、可能ではあるがかなり困難だと考えます。
たとえば、月20万円の給料をもらっている場合、その金額をすべてブログの収入で代替することになりますが、月20万円稼ぐブロガーはどれくらい存在するのでしょうか?
下記の図はひと月にどれだけのアフィリエイト収入があるかをまとめたものです。
月20万円以上稼ぐブロガーの割合は20.2%(2023年)。
一見多いように思われますが、一方で1万円未満のブロガーは54%(同年)と、収入を上げられていないブロガーの方が圧倒的に多いです。
また、いつまでも継続して稼げる保証はありませんので、非常に収益が不安定であるのも見逃せません。
もちろん、ブログはアフィリエイト収入だけではありませんが、大きな金額を稼ぐのは難しいことを示すデータといえます。
ブログ運営で覚えておきたいこと
ここからは実際に複数のブログを運営してきた経験を持つ筆者が、ブログを運営で覚えておきたいことを6つ紹介していきます。
月数万円を目指すのが良い
まずは月数万円の収益を上げられるようにブログを運営していくのがオススメです。
筆者のイメージだと、月2~3万円。
「たった、2~3万円か…」と思わないでください!
ブログで稼ぐのはそんなに簡単なことではありませんし、月2~3万円稼げるだけでもかなりすごいことです。
年間で24~36万円となれば、かなり大きな副収入といえるのではないでしょうか?
いきなり月100万円以上の収益を目指すのは現実的ではありませんので、まずは2~3万円を目指すブロガーは多いです。
すぐに稼げるようになるわけではない
一般的にブログはすぐに稼げるようになるわけではありません。
ブログの開設から、記事の作成、広告設定など、様々なステップを経て、収益を上げられるようになっていきます。
早くて2~3ヶ月、長いと数年かかるケースも珍しくありませんし、まったく稼げないブロガーも多数存在するでしょう。
ブログは記事をユーザーに見てもらう必要があります。
よって、多数の記事を作成すればするほど見てもらえる可能性が高まるため、一般的には時間がかかるのです。
Webのトレンドは変わっていく
Webのトレンドは日々進化しているため、その常識は徐々に変わっていく可能性があります。
たとえば、GoogleのSEOは定期的にアップデートされるため、たくさん閲覧されていた記事がいつの間にか見られなくなっているというケースも多々生じます。
このように、常にトレンドを押さえながらブログを運営していかなければいけないため、現状維持=衰退です。
記事を作成したあとも、定期的にリライトするなど、ブログのメンテナンスを心がける必要があります。
そういった運営ができれば、多くの方に見てもらえるブログを作成できる可能性が高まるでしょう。
今後も市場は成長する
先述のとおり、今後もブログ市場は成長していく可能性が高いです。
もちろん、新規ブロガーも多数参入してきますが、市場の拡大にともなって、収益を上げられるチャンスは十分にあるでしょう。
もちろん、ブログはただ書けばよいというものではありません。
記事も作成しっぱなしではなく、PDCAを回しながら、多くのユーザーに見てもらえるような記事に仕上げていくことが大切です。
広告収入以外の稼ぎ方もある
ブログは広告収入以外の稼ぎ方も存在します。
ブログにはおもに2種類の広告に分けられます。
1つ目は、Google AdSenseのような広告を見てもらうことで収益が発生する表示課金型広告。
2つ目は、何かしらの成果が発生したタイミングで報酬が支払われる成果報酬型広告です。
基本的には上記2点が稼ぐ商流ですが、たとえば、自身のブログノウハウなどをまとめたマニュアルを販売して稼ぐ方法も存在します。
上記はnoteと呼ばれるプラットフォームで販売されるマニュアルの一例です。
様々なプラットフォームが登場している昨今、稼ぎ方は広告だけではなくなっています。
また、ブログを売却するという方法も。
ブログの稼ぎ方は広告だけではなく、今後もその手法は多様化する可能性が十分にあります。
広告以外の稼ぎ方もぜひ頭の片隅においてみてくださいね。
何度も壁が立ちはだかる
さいごにお伝えしたいのは、やっぱりブログで稼ぐのはそんなに簡単ではないということ。
何度も壁が立ちはだかります。
筆者自身もかなり苦労しましたし、現在も苦労することはたくさんあるのが実態です。
学ばなければいけないこともたくさんある…。
しかし、困難を乗り越え、はじめてブログの収益を上げたときの喜びは何にも代えがたいものです。
とても大変ですが、安定して収益が挙げられるようになってくると、多少生活にゆとりが出てきます。
まずはコツコツ毎月のお小遣いになる金額を目指していくことが心理的な壁を乗り越えるうえでは大切です。
ブログは資産になる
ブログはあなたが築いた大きな個人資産になります。
ほかのユーザーが持たない、唯一無二の資産です。
昨今のブログ売買市場では、数百万円から1,000万円を超える高値で取引されるブログも多数存在します。
それだけブログの価値は、ものによっては大きくなる可能性を秘めています。
ブログ運営の目的は、毎月のお小遣い(副収入)として考えるのがベストです。
ブログは24時間365日稼働してくれます。
私たちが働いている間や寝ている間も、常に世界に情報を発信し続けてくれる、いわば「もう一人の営業マン」のような存在です。
たとえば、不動産を買って家賃収入を得るには、金融機関の厳しい審査を通過しなければいけないため、非常に門戸は狭いです。
一方でブログは多くの方に門戸が開かれています。
不動産のように毎月の家賃収入を得るといった役割をブログが果たしてくれますので、やはりブログも立派な資産運用といえるでしょう。
さいごに
ここまで、ブログで不労所得を得られるのかについて、筆者なりに見解を述べてきました。
不労所得は現実的ではありませんが、毎月コツコツとお小遣いを稼ぐ目的で運用するのが現実的です。
これからブログを始めたいと考えている方は、ぜひ覚えておきたいポイントについても理解していただれば、ブログ運営のイメージをつかめるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました!