Web広告運用の副業はキツイ?向いている人をマーケターが解説!

世の中には様々な副業が存在します…!

自分にはどのような副業があっているのだろうか?

在宅でもできる副業はないか?

といったように調べていると、Web広告の運用という副業が目に入ってきたことはありませんか?

一見イメージがわきづらいですが、どのような副業か気になっている方もいるかもしれません。

そこで、本記事では、広告代理店に勤務する現役マーケターの筆者が、

  • 一体どのような副業なのか
  • キツイのか
  • 向いている人

などを分かりやすく解説します!

Web広告とは

Web広告とは

Web広告とは、インターネットを介して商品やサービスを宣伝する広告です!

オンライン広告と呼ばれることもあり、スマホやパソコンなどを見ている際に流れてくるバナーや動画が該当します。

Web広告はその目的に応じて、様々な種類が存在します。

たとえば、下記はディスプレイ広告と呼ばれるバナータイプの広告です。

私たちの検索行動や閲覧履歴などから、適切だと考えられる広告が表示される仕組み。

上記以外にも、何かしらのキーワードを検索したユーザーに届ける広告は「リスティング広告」と呼ばれます。

Googleリスティング広告の一例
Googleリスティング広告の一例

情報を検索しているユーザーは何かしらのアクションを起こしやすいと推察されるため、「お申込み」などのアクションを促進する際に利用されるケースが多いです。

一方で、商品やサービスなどの情報を深く知ってもらいたい場合は「動画広告」が利用されます。

YouTubeやSNSなどを見ていると、動画広告が流れてきませんか…?

これらの広告は何かしらのアクションを促進させるよりも、認知獲得を目的に配信されるケースが多いです。

このように、ユーザーに対して、様々なアプローチができるのはWeb広告の特徴といえます!

Google広告は世界で最もメジャーな広告の一つです!

高まるWeb広告の重要性

高まるWeb広告の重要性

Web広告の運用が副業として注目を集めているのは、昨今の日本におけるWeb広告市場の成長拡大が大きな要因です。

下記は日本における媒体別広告費の推移を示した表になります。

日本の媒体別広告費の推移
日本の媒体別広告費の推移
令和5年 総務省「情報通信白書」

2011年からプラス成長を続けているのはWeb(インターネット)広告のみなんです…!

これまで媒体といえば、テレビの影響力はとても大きかったですが、2019年に逆転。

いまや、Web広告は日本で最も使用されているタイプの広告になりました!

もともと、あらゆる面でデジタル化が進んでいましたが、急激に成長したのはまちがいなく新型コロナウイルスの蔓延による社会の変化です…!

広告もデジタル化が大きく進行し、いまやWeb広告を利用するのは一般的になっています。

Web広告の大きな特徴は費用対効果が高いといわれている点です。

というのは、

  • 広告が見られた/クリックされた場合に費用が発生
  • 届けたいユーザーにターゲティング可能

といった側面があるから。

Web広告はユーザーのターゲティングが可能
Web広告はユーザーのターゲティングが可能

広告費が限られている中で、できるだけ商品やサービスに興味を持ってくれるユーザーに届けたいと考える企業はたくさんあります!

その中でそのニーズを満たせるWeb広告は非常に強力な効果が期待できますし、今後もさらに重要性は高まっていくでしょう。

世界規模で見ても、Web広告市場は拡大しています!

Web広告運用の業務内容

Web広告運用の業務内容

それでは、Web広告運用における業務にはどのようなものが挙げられるのでしょうか?

本記事では主な業務を4つ紹介していきます!

広告の企画

広告の企画

Web広告運用では、広告の内容を企画することから始まります。

  • 誰に向けて広告を届けるべきか?
  • どのプラットフォームに広告を流すか?
  • どのようなバナー/テキストにすべきか?
  • どのくらいの期間で予算はいくらにすべきか?

など、実際に広告の配信準備をする前に、広告の内容を決めなければいけません。

企業によっては、この部分を営業(アカウントプランナー)が決めたうえで、企業に提案するケースが多いです。

ただし、提案には広告運用の知識を持つ運用コンサルタントの意見が求められるケースも多々あります。

クライアントの要望を聞いたうえで、どのような広告を配信すべきか企画するのも広告運用の仕事です。

広告の入稿

広告の入稿

広告の内容が決まったら、実際に広告を入稿します。

入稿というのは、取り決めた内容が広告として流れるように、準備することを指すと考えてください!

たとえば、GoogleとYahoo!、Instagramでそれぞれ広告を出す場合。

それぞれの広告管理画面(計3つ)にログインして、取り決めた内容を一つひとつ設定していきます。

広告の分析

広告の分析

広告は流したら終わりではありません。

実際に広告を流しながら、

  • 現状は良いのか/悪いのか?
  • どのようにすれば状態を改善できるのか?
  • なぜこのような進捗になっているのか?

などを分析するのが非常に大きな業務です。

Web広告では、クリック率や成果獲得単価など、各指標の進捗が確認できます。

この数値を良化させるためにはどうすべきかを考え、運用するのがWeb広告運用では必須です。

広告の改善

広告の改善

Web広告は定期的にチューニングすることで、運用改善が求められます。

実際に進捗が悪いようであれば、その原因を分析し、解決策を実行していくという流れです。

Web広告は実際に配信が良好でも、その状態がいつまでも続くとは限りません。

ずっと同じ広告を出していれば、ユーザーの反応は鈍くなってきますし、競合企業の広告出稿によって、著しく状況が悪化するケースもあります。

よって、定期的に広告をチェックし、改善点はないかなどを探していくことも大切です。

いわゆる、PDCAを回すということが求められる業務です!

どんな部分がキツイ?

どんな部分がキツイ?

ここからは、実際にキツイと感じる点を5つ紹介していきます。

筆者の体験談もありますので、ぜひ参考にしてくださいね…!

きめ細かな分析が求められる

きめ細かな分析が求められる

Web広告で成果を出していくためには、成果に到達できない要因を分析する必要があります。

よって、非常にきめ細かな分析が求められるでしょう。

その要因は様々な事象が絡み合っている場合もあるため、簡単に特定できない場合もあります。

論理的に分析できるスキルが必要になるため、その点が苦手という方にはキツイと感じるかもしれません。

大変な入稿作業がある

大変な入稿作業がある

Web広告の入稿作業が大変な場合、キツイと感じる場合があるかもしれません。

入稿する媒体が少なかったり、内容がシンプルで会ったりする場合は良いのですが、必ずしもそうとは限らないのが実態です。

特に、規模が大きい案件になればなるほど、複雑な設定が求められる傾向にあります。

こちらでは触れませんが、広告のCV設定など、配信にはやや専門的な知識が求められる場合もあるので、その点を負担に感じる場合があるかもしれません。

もちろん、副業であっても、マニュアルなどは用意されているので、そこまで心配する必要はないでしょう。

パソコンとにらめっこしなければいけない

パソコンとにらめっこしなければいけない

Web広告の運用はほぼパソコンで実施しますので、常にパソコンとにらめっこしなければいけません。

この業務を続けていると、とにかく疲れるというのが正直な感想です…!

パソコンを見続けていると、眼精疲労であったり、椅子に座っている疲れであったりなど、体力的にも大変だと感じる場合もあります。

パソコンを見ることが苦痛ではない方もいらっしゃるかと思いますが、慣れない方はずっと慣れないままです。

入稿作業をミスしてしまったとき

入稿作業をミスしてしまったとき

複雑な配信案件であったり、疲れていたりすると、ついつい広告の設定内容を誤ってしまうケースがあります。

これは、Web広告運用に長く携わっている方であれば、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

配信ミスは企業間の約束を破ることになりますし、金銭的な損失が発生するケースも多々あります。

よって、設定を誤ってしまった場合には、精神的に大きなダメージを受ける方もいるかもしれません。

非常に地味な作業である

非常に地味な作業である

Web広告の運用業務は、ほぼほぼすべての業務が地味といえます。

たとえば、広告の入稿。

意外と設定しなければいけない事項が多いのが事実で、

  • 配信すべき地域や年齢の設定
  • テキストやバナーの設定
  • 配信内容に誤りがないかの確認

など、非常に業務が細かいうえに、地味です。

ルーティン化する業務も多いので、これらの業務に飽きてしまうと、苦しくなるでしょう。

Webと聞くと「キラキラ」していそうですが、実態は逆です。

Web広告運用に向いている人の特徴

Web広告運用に向いている人の特徴

ここからは、Web広告の運用に向いている人の特徴を解説していきます!

大まかにいえば、先述の「キツイ」といった内容をあまり苦に感じない方といえるでしょう。

特徴は以下4つです。

考えるのが好きな人

考えるのが好きな人

まずは考えるのが好きな人です。

お伝えしたとおり、Web広告は配信してから、運用や分析、改善といった業務があります。

常に良い状態で配信できるように運用していかなければいけませんが、何かしらの壁に当たることも多いのが現実です…!

よって、その壁を乗り越えるための方法を考え、実行しなければいけないのですが、これが楽しいと思える方は向いています。

正直なところ、Web広告における完璧な正解というものは存在しません。

走りながら考える」というスタンスが求められるのがWeb広告運用です。

細かい作業が好きな人

細かい作業が好きな人

細かい作業が好きな人にも向いているといえます!

Web広告運用はとにかくパソコンとにらめっこしなければいけないのは先述のとおりです。

案件は違えど、似たような業務の繰り返しになるので、このような細かい業務を楽しめるかが非常に大切になってきます。

パソコンに苦手意識がない人

パソコンに苦手意識がない人

Web広告の運用業務は基本的にパソコンで行いますので、パソコンに苦手意識がない方には向いているといえます!

逆にスマホで行うことはほぼありません。

とはいっても、めちゃくちゃ難しい操作が必ず求められるというわけではないので安心してください。

トレンドが好きな人

トレンドが好きな人

トレンドが好きだったり、敏感だったりする方にも向いているといえます。

というのも、Webは日々進化しており、「1年前の常識≠現在の常識」という構図になることも珍しくありません。

よって、常に情報にアンテナを張っておくことが好きな方にはピッタリです!

SNSを見て新しい情報を知るのが好き

積極的に情報収集するのが苦ではない

という方にはピッタリだと考えています。

これらが楽しいと感じられるようであれば、向いている可能性があります!

副業における業務範囲

副業における業務範囲

ここまで、Web広告運用の業務などについて解説してきましたが、副業における業務範囲はどの部分まで該当するのでしょうか?

結論から申し上げると、依頼する企業によって変わるというのが回答です!

というのも、企業によっては、広告の企画から入稿、分析、改善まですべて対応してほしいと考える場合もあるかもしれません。

一方で、広告の内容は決まっているので、広告を入稿してほしいという依頼のみの場合もあるでしょう。

副業レベルであれば、一連の業務をすべて委託するというよりかは、広告の入稿など業務の一部のみを対応するケースが多いです。

まずは広告の入稿から覚えていき、Web広告を理解できるようになったら、業務範囲の広い案件に挑戦してみてはいかがでしょうか?

当然ではありますが、業務範囲が広ければ広いほど、時給単価は高まります!

まずは時給1,000円~2,000円の案件から探すのがおススメです!

Web広告運用の副業の探し方

Web広告運用の副業の探し方

では、Web広告運用の副業はどのように探したらよいのでしょうか?

GoogleやYahoo!などで検索するのも良いと思いますが、筆者のおススメはクラウドソーシングサービスを利用することです!

少し難しい言葉かもしれませんが、いわば、「企業などが全国のワーカーにお仕事を発注できるサービス」のこと。

代表例はクラウドワークスランサーズです。

代表的なサービスである「クラウドワークス」
代表的なサービスである「クラウドワークス」

これらのサービスは、キーワードを検索したり、カテゴリ一覧から探したりすることで、仕事を選ぶことができます。

もちろん、一定の審査がある場合が多いのですが、契約が成立すれば、長期にわたって契約してもらえる場合も多いです。

アプリで「広告運用」の仕事を検索した結果
アプリで「広告運用」の
仕事を検索した結果

もちろん、タイミングによって、仕事の内容や案件量は様々ですので、少しでも興味があれば、定期的にサービスをチェックしてみてはいかがでしょうか?

クラウドソーシングサービスでは、発注者の評価も見れるので安心です!

さいごに

さいごに

以上が、Web広告運用の副業に関する解説でした!

現在、Web広告市場の規模が拡大しているので、フリーランスや主婦などのワーカーに、Web広告運用の副業は浸透してきています。

実際に筆者の大変だった体験談も交えてみましたが、楽しいことも多数ありました!

少しでも読んでくださった方のお役に立てれば幸いです。

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